プロジェクト活動報告

Activity

2020.11.06教育活動
T型フォード再生プロジェクト

プロジェクト第7回「【公開整備】車体ジャッキアップ!エンジン点検」を実施

プロジェクト第7回「【公開整備】車体ジャッキアップ!エンジン点検」を実施

公開整備としてエンジンの点検を実施しました。

2020年10月28日(水)、T型フォードの「エンジンの点検」を、公開整備として本学E棟のHUSプラザで行いました。

 

 

新型コロナウイルス感染症の影響で作業を長期間中断していましたが、昨今の状況を考慮した結果、感染対策を十分に実施した上で、前回までの作業で問題となっていたエンジン周りの状況の点検を行うこととなりました。

今回は教育の一環として本学大学院の機械工学専攻の学生にも作業に参加いただき、教職員と学生が一体となって作業を進めました。

当日は公開整備という形で実施したため、本メンバー以外の教職員や学生など、学内の多くの方々に見学していただくことができました。

 

 

 

はじめに、エンジンがクランキング(エンジン始動)しない要因を一つずつ考察していった結果、なんと点火プラグを完全に外し燃焼室の圧力をなくした条件下において、エンジンスターターでエンジンを作動させることに成功しました!

この結果から、エンジン内部の機構に問題がないことはわかりましたが、点火プラグを装着するとエンジンが作動しないため、エンジン内部以外の箇所に作動不良の原因があるようです。この原因については今後も検証を進めていきます。

 

次に、エンジンのヘッドと呼ばれる燃焼室のパーツを外し、ピストンの状況確認を行いました。

ヘッドのパーツが非常に高いトルクで固定されていたため外すのに一苦労しましたが、無事に外すことに成功し内部を目視にて確認できました。

ヘッドを外した状況でスターティングハンドルを用いた動きや汚れのチェックを行ったところ、問題なく動作しました。

 

 

続いて、エンジンのオイルパンを外し、内部の潤滑油の点検や構造確認を行いました。

多少オイルパンに古くなったオイルが固着している部分もありましたが、全体的に油膜はしっかり保たれており、こちらも見た目は問題なく動作していました。

 

 

最後に、オルタネーターと呼ばれるエンジンの回転を利用した発電機について、クランキング抵抗の原因になっている可能性があるため脱着し、スターティングハンドルによる回転抵抗の確認やオルタネーターの状態チェックを行いましたが、現時点では特段の問題点は確認できませんでした。

 

このように、日々の作業で、問題点を一点一点確認・解決していくことで、エンジン始動という大きな一歩に向けて作業を進めています。実際に各部の確認を進めていく中で、当初の予想より良い状態のパーツ・箇所も多く見受けられ、再生に向けた期待も高まっています。次の公開整備もお楽しみに。

 

・プロジェクトの詳しい情報は、プロジェクト紹介ページでご覧ください。

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