2020年12月9日(水)、T型フォードの「クランキング試験」を本学E棟のHUSプラザで行いました。
今回は、これまでの始動試験でエンジンスターターの回転数が極端に低かったことを踏まえ、バッテリー端子や配線の見直しを行った上で再度クランキング試験を行いました。
前回の作業で取り外したエンジンのヘッドを再度組み立ててスパークプラグを組み付け、資料により確認した正規の配線を施した状態でクランキングをしたところ、これまでより遥かに高い回転数でクランキングすることができました。
計測した電圧・電流値は以下のとおりです。
●エンジンスターターの電圧・電流の測定値(6Vバッテリー使用)
前回:電圧値2~3V、電流値100~120A (消費電力:200W~360W)
今回:電圧値4.8~4.9V、電流値220~230A (消費電力:1056W~1127W)
以上のとおり、配線等を改善したことにより、エンジンスターターまでの電圧降下が軽減され、これまでの3倍超の電力をスターターに伝えることができ、問題なくクランキングを行うことができました。
今回の作業により、エンジンスターターが本来の性能・役割を発揮する段階までの整備が終了しました。エンジン始動まであともう少しです!
次回以降で、燃料系統の点検を行い、ついに燃料を使用したエンジン始動を試みる予定です。
今後もT型フォード再生プロジェクトの活動を更新していきますので、次回もお楽しみに。
プロジェクトの詳しい情報は、プロジェクト紹介ページでご覧ください。