1996(平成8)年10月27日からオーストラリアで開催された世界最大のソーラーカーレース「ワールドソーラーチャレンジ(WSC)」において、北海道自動車短期大学(現 北海道科学大学短期大学部 自動車工学科)チームが北海道の私立大学で初めて約3,010㎞のコースを完走しました。
北海道自動車短期大学のWSC初出場は1993年の第2回大会でした。
本大会に北海道の私立大学が出場するのは初めてのことで、北海道新聞でもレースの経過が連日報じられましたが、ゴールまで残り200㎞を残し無念の時間切れとなりました。
雪辱を果たすべく臨んだ1996年の第3回大会でも、チームは天候や路面状況からくる幾多のトラブルに見舞われました。
しかし、教員と学生、そしてOBであるサポート隊一丸となりスタートから9日目の11月4日11時32分に全51チーム中22位という順位で見事完走しました。
完走時の車両「スリスV」は、現 自動車工学科の成田大祐先生をあらゆる角度から撮影し、刀根勝彦先生と畠山収司先生が設計・製図したものでした。
成田先生は完走時のドライバーも務めており、当時を振り返り「当初、制限時間を7分オーバーしていると思っていたので、申し訳なさからゴール直後の集合写真では一人だけしょんぼりしていました。後に時間内の完走を知らされ大喜びしました。」とお話してくれました。
青く澄み渡った空の下でシャンペンが抜かれ、大会オブザーバーが大勢集まり次々と祝福の言葉がかけられ最高の1日だったそうです。
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