2006(平成18)年3月17日、全日本きもの振興会主催「2006全日本きものの女王全国大会」が開催され、北海道代表として出場した北海道薬科大学(現 北海道科学大学)3年生の中谷 響(きょう)さんが「2006年全日本きものの女王」に選ばれました。
中谷さんが初めて着物に袖を通したのは、成人式の振袖を選んでいた2年生の夏。
「思ったよりも動きやすく、半襟や帯飾りなどのコーディネートも幅広い」と、これまでの着物に対する窮屈なイメージが覆ったことが当時の新聞に書かれています。
同年、高校の先輩から薦められて大会へ応募し、11月の全道大会で参加者60名の中から北海道代表に選ばれました。
京都市で開催された全国大会では、自身の名前にちなみ「こういう大会に出られた『きょう』を大切にしたい」と自己紹介しました。
見た目の美しさだけではなく教養を兼ね備えていることも高く評価され、北海道代表として3人目となる「きものの女王」という栄誉に輝きました。
受賞から1年間、国内外のイベントに出席し着物のアピールと普及に貢献した中谷さん。
作家や政治家など有名人に会う前には、話題に困らないよう、事前に著書を読むなど熱心に勉強されていたそうです。
学業と「女王」としての活動を両立した中谷さんは現在、オーストリアの首都ウィーンでご家族と暮らしています。
受賞から15年以上経過した現在も才色兼備ぶりは健在で、「公用語であるドイツ語の勉強を進め、いつかこちらで大学に通えたらなぁと思っています。」とお話してくださいました。
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