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2022.11.29|HUSニュースアーカイブス

#042[道内唯一]「ていね夏あかり」がまちづくり功労者国土交通大臣表彰を受賞

2008(平成20)年5月、北海道工業大学(現 北海道科学大学)環境デザイン学科 大垣直明教授が実行委員長を務める「ていね夏あかり」が、第26回まちづくり功労者国土交通大臣表彰を受賞しました。

この年、北海道からの推薦を受けて受賞に至った唯一の事業が「ていね夏あかり」でした。

大垣直明教授(中央)とゼミ生(2008年7月) 

 

「ていね夏あかり」とは、1992(平成4)年から手稲区で毎年夏に開催されているイベントです。

大学生が小学校や児童会館を訪れて子ども達にちょうちんの制作を指導し、当日の夜、そのちょうちんへ一斉に火を灯します。

 

1989(平成元)年10月に西区から分区して手稲区が誕生しました。

それを機に1990(平成2)年から毎年7月に手稲区民まつりが開催されるようになりましたが、手稲区役所と連合町内会が運営の中心となり、住民の主体的参加が乏しいものでした。

この祭に子ども向けのゲームなどで参加していた大垣ゼミ(当時 建築学科)は、「子ども達に夢と感動を与えたい」、「手稲の新しい文化を創造したい」という思いから、子ども達との共作による「ていね夏あかり」という企画を提起しました。

 

1992(平成4)年7月に行われた第1回では、ゼミ生のコンペによって選ばれた円筒型のちょうちん450個を竿上の構造体に吊るし、祭り会場の中央に飾りました。

しかし、午後から豪雨に見舞われ、火を灯すことが叶いませんでした。

 

第3回からは前田森林公園に会場を移し、カナールの水面に映るちょうちんが来場者の目を楽しませました。

 

小学生によって制作されたちょうちんの数が5,000個を超えた第6回(1997(平成9)年)には、手稲区で初めて札幌市都市景観賞特別賞を受賞しました。

 

第7回(1998(平成10)年)には会場を札幌市立手稲鉄北小学校横の「てっぽく・ひろば」に移し、より多くの来場者で賑わうようになりました。

手稲区民祭の中止に伴い、第9回(2000(平成12)年)からは単独の実行員会を組織して事業を続行しています。

 

 

北海道科学大学に会場を移して実施予定だった第29回は新型コロナウイルス感染症の影響で中止、第30回(2021(令和3)年)は無観客での開催となりましたが、メディアデザイン学科 倉本浩平准教授と有志学生が手がけた映像がYouTubeで配信され、約4,000人の視聴がありました。

 

 

ていね夏あかりは、学校法人北海道科学大学創立100周年記念事業の夏のイベントとして実施し、これからも手稲の夏の夜を彩ります。

現在、実行委員長を務める人間社会学科 濱谷雅弘教授

 

学校法人北海道科学大学では、2024年の創立100周年に向けて、設置校や関係者(在学生や卒業生、教職員など)の活躍によって、北海道「初」やNo.1、オンリーワンになった出来事・取組を発信しております。

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